みんなちがって、みんないい。

今月は、詩人 金子みすゞさんの詩をテーマにしています。

前回も紹介した中田喜直先生作曲による「ほしとたんぽぽ」に、今回紹介する「わたしとことりとすずと」という金子みすゞさんの詩が出てきます。

「お空は飛べない」「地面は走れない」「きれいな音は出ない」「たくさんな唄は知らない」と、わたしができないこと、知らないことをたくさん挙げています。

この曲をはじめて演奏した時に、先生から、「人は、生まれたときは何もできず、何もしらない。でも、成長の中で、いろんなことを身につけていく。そして、いつの間にか、できない人、知らない人を差別してしまいがちになるけれど、もともと私もできなかった、しらなかった。できる喜び、知る喜びを歌える人になってほしいな」ということを言われて、私の楽譜にはそのときの先生の言葉のメモが残っています。

たまにこの曲を口ずさみ、「できるようになる喜び、知る喜び」が伝わる演奏だけでなく、そういう場を作りたいなぁと思って、この研究会を運営しています。

ところで、この曲を思い出したのは、今年の夏休みに小学生の娘が、読書感想文を書いていた時に、「みんなちがって、みんないい」と書いていたからです。

彼女が読書感想文を書いたのは、ミゲル・ダンコ著『すうがくでせかいを見るの』でした。

関連記事

  1. 私の仕事は、他人の言葉よりも自分の経験から引き出される。経験こそ立派な…

  2. いいリーダーは非常に好奇心が強く、物事を学ぶために多くの時間を費やして…

  3. アンディウォーホルの全てを知りたいのであれば、私の絵と映画、僕の表面を…

  4. 知識の極みのさきには、神秘の世界がある。

  5. 芸術家は火を起こす前に閃光を創り出さなくてはならない

  6. 創造的な人間になりたいという欲求は、永遠に解明されない理由によって私の…

  7. 可能領域を見極めるには、その境界を超えて不可能領域に踏み込んでいくしか…

  8. 芸術家はたくさん仕事をするためには、時には描かずにいる必要がある

2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

入会案内

ご入会手続きはこちらから

献本について

献本をご希望の方はこちらへ

Archive

アート思考関連記事のツイート