「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない」(ガウディ)と言っていたように、ガウディは自然の観察に重きを置く人でした。
創造性を自然に見出したのは、ガウディが初めてではなく、いろいろな人が自然と創造性について語っています。ガウディを紹介すると決めた後、ガウディの一連の言葉を訳していた時に思い出したのが、この本です。
太刀川英輔著『進化思考』です。私は約1年ほど前に初めて読み、その後何度か読みなおしているのですが、生物進化の仕組から創造性を体系化している本です。こちらの研究会でも、2021年9月に、横河電機の伊原木さんがレビューを書いてくださいました。
ここでも、「進化すなわち創造性はこの時空観学習の観点とその繰り返しによるトレーニングから生まれる」と書かれています。
ガウディもきっとここで説明されているスキルを使って、彼ならではの視点を育てていったのかなぁ・・・ なんて思いをはせています。
こちらの本、まだ読んでいらっしゃらない方がいたらぜひお手に取ってみてください!
Kindleもいいですが、この本は装丁が素敵なので、ぜひリアルで読んでいただきたいなぁと思います。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。