ダ・ヴィンチの手記の中に残されている言葉だそうです。
BCG時代に、中国でのプロジェクトに四苦八苦していた時、中国で長く仕事をしてきた先輩が食事に誘ってくれた時に、「ダヴィンチもこんな言葉を残しているんだよ」と教わった言葉です。
経験を重ねてこそ、知恵につながる。経験したことがなければいくらどんなにたくさんの書物を読んだとしても、ピンとこないこともたくさんある。お客様からご相談された時に、自分が経験をしていないことであれば自分事にもしにくい。こんな滅多にない経験をできることに感謝したほうがいいよ。
というようなことを言われたのでした。
このアドバイスは私のキャリアにおいても極めて大きなインパクトがあり、その後、ビジネスでも音楽でもとにかく「体験してみる」ことに重きを置いています。経験が積み重なって知恵になっていくし、読んでいる書籍や人の話を聞いてもピンとくることが増えました。
もう1つ大切にしていることは、きちんと日常生活を送ることです。スーパーや八百屋さん・魚屋さんで買い物をすること。料理をすること。子育てをすること。きちんと生活者をやっていると、新規事業を立ち上げる際に、顧客の気持ちがよくわかることが多いからです。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。