瀬戸内芸術祭2020

四国生産性本部のお誘いで高松でアート×デザイン思考のセミナーに登壇した後、4年ぶりに瀬戸内芸術祭に来ました。

今回は豊島をレンタサイクルで弾丸ツアーでした。

遭難したか?と思えるような山の中に忽然と現れる風鈴の森。クリスチャン・ボルタンスキーの「ささやきの森」です。静寂を抜ける風が音となり、風を聴き風を見ることができます。


建築なのか作品なのか?棚田の中に突然現れる真っ白な柱が1本もないコンクリートのドーム型の建物「豊島美術館」。建築物自体が作品となり鑑賞者はその空間に包まれます。


74歳で写真家デビューしたおばあちゃんの写真家西本喜美子さんの写真展。写真を見ていたら涙が出てきました。年齢なんて感性にとっては関係ない。

世界中の心臓の音を暗闇で聴くボルタンスキーの「心臓のアーカイブ」。ひっくり返った船は大竹伸朗の「針工場」。ヘザー・B・スワン+ノンダ・カサリディスの「海を眺める椅子」。横尾忠則の「豊島横尾館」。

現代アートを観ると「人間って何でこんな無駄な事するんだろ?」と思います。

その無駄は経済合理性の反対側にある非生産性の価値なんです。それを生み出そうとする行為、つまり無駄にしかならない芸術に人とそれ以外の生き物の圧倒的な違いがある。

コロナやVUCAの正解が見えない時代だからこそ無駄とか意味とか価値を「問い」なおす時間が必要だとあらためて思いました。

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