なんとも耳の痛い言葉です。
『自伝ーはるかなり青春の調べ』にある言葉だそうです。
山田耕筰の自伝は読んでいたはずなのに、私は読み飛ばしていました。
この言葉が、五嶋靖弘 著『心豊かで生き方上手になる名言集』の一番最後に紹介されていて、「あっ!そうだったんだ!」と気づいたのですが、山田耕筰が苦悩していた西洋音楽と日本の融合について、彼の心の叫びがこの1文に込められていたのだなぁと思いました。
生活のなかにある日本人のアクセント。これを崩すことなく、メロディに組み込んでいった。何事もかぶれては無理が生ずる。それは独り善がりの滑稽しか生まない。本当の芸術も日本の日常を生活するところからしか生まれないのだ。
五嶋靖弘 著『心豊かで生き方上手になる名言集』 p.158
生活が芸術の基礎にある。
そのことを忘れずに「創り出す」ことをしていかないといけないのだと、改めて気づかされたのでした。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。