創造的なアイディアは、遊び心を持った場所でもっともよく育つ。

GE時代、事業開発部のメンバーは本当に楽しんで仕事をしている人が多かったです。

かなり厳しい状況でも、楽しめるというのは一種の才能だと思ったことがあるのですが、超赤字企業を買収し、リストラをしながら、新規事業を立ち上げるというプロジェクト最中でもめちゃくちゃ楽しんでいるYさんに、「小さいころからなんでも楽しめるタイプだったの?」と聞いてみたところ、「この仕事をやるようになってから身につけたかなぁ。楽しめるポイントを探して、そこを突き詰める感じ?」という回答がありました。

その晩、夜中まで仕事をしていた私のところに、Yさんがグリコのポッキーを持ってきてくれて、こういいました。

「私ね、辛い時に、ポッキーを必ず食べるようにしているんだよ~。グリコ・スピリットってね、「創る・楽しむ・わくわくさせる」なんだよ。創ることを精一杯楽しみ、創意に満ちたチャレンジを続ける人が、ポッキーを作ってるんだよ。これ食べると、よしっ、この状況でもわくわく楽しめることってなんかないかな??ってゲームをしている気持ちになれるんだよ」

確かに、自分の今までやってきたいい仕事、創造的だった仕事のことを思い返すと、どれも創ることを楽しみわくわくしていたことばかり。面白がって仕事をしたときほど、ものすごく創造的なアイディアが降ってきていました。

Yさんからこの話をしてから、少し後に一緒にプロジェクトをした方が、レオ・バーネット社と一緒にプロジェクトをしていて、レオ・バーネットのこの言葉を教えてくれました。

創造的なアイディアは、遊び心を持った場所でもっともよく育つ。
誰も楽しみのためにビジネスをしているわけではないが、ビジネスに楽しみがないわけではない。

レオ・バーネット

どんな状況でもわくわく楽しめる「かけら」は落ちていないか。

それを探しています。

面白がる、興味をもつ、違う切り口で考えてみる。

これをする上でとても大切なのが、「余裕を持つこと」です。

時間に追われていても、必ず1日10分の瞑想の時間をとって、自分の中に余裕の空間を作りだすことも心がけています。

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