田村セツコさんだけでなく、以前研究会にご登壇いただいた仰木日向さんなど、いろいろなアーティストの方がたに共通しているのが、メモ魔。
私もアーティストの端くれですが、かなりのメモ魔です。
私は田村セツコさんとはちょっと違って、何にでも書くというよりは、このノートにはこれを書く、このノートにはこれ、と書くものを分けています。でも、紙がないと困ることがあるので、ケータイに入れたり、いつも持っているバッグに超小型のメモ帳をいれてあり、そこに書いたものを毎日書くべきところに貼り付けたり書き直したりして分類しています。
ノートと向き合っていると、セツコさんではありませんが、「あぁ自分ってこんなことに悩んでいたんだなぁ」とか、「これとこれを結びつけるとすっごく面白い演奏会ができそう」とか、「こんなことを考えている人がいるんだ、面白い。いつか会いに行こう」とやりたいことがどんどん増えていって、とっても楽しいです。
原稿を書くときは、私は自分の経験から書籍や記事を書くこともあるので、昔の日記帳や手帳、ノートに戻って、その時のことを思い出しながら、先輩がいったことばやもらったアドバイスなどをまとめていくケースが多いです。『ミリオネーゼの仕事術[入門]』などの本は、ほとんど過去の日記からの抜粋で作りました。
真っ白のノートを自分がピンときた言葉やもので埋めていく。
それが私だけの1冊となり、私の創造力の源になっていると思います。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。