私がよく演奏する曲に、レナード・バーンスタイン氏の曲があります。
20世紀後半のクラシック音楽界をリードしたユダヤ系アメリカ人の指揮者、作曲家、ピアニストです。
バーンスタインが作曲したシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に着想を得たミュージカル「ウェスト・サイド物語」が日本でもとてもよく知られています。
私がとてもよく演奏するのは、オペラ「キャンディード」です。テレビ朝日の「題名のない音楽会」でキャンディードから「着飾ってきらびやかに」を演奏せてもらい、私にとっては思い出の曲ともなっています。
「題名のない音楽会」が、2008年~2015年の長きにわたり、キャンディードの序曲を番組のテーマ曲として使っていたこともあり、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
キャンディードは、興行的には失敗だったと言われていますが、バーンスタインとして30年以上改訂を繰り返しながら、完全版を作った作品でした。バーンスタインの死後、キャンディードは評価されはじめた作品です。
今月は、私が敬愛してやまないバーンスタインの言葉を紹介したいと思います。
1つ目は、被ばく40周年にあたる1985年8月に開催した「広島平和コンサート」のために来日したバーンスタインが、広島原爆資料館を訪れ、展示物を見て、ショックを受け、資料室の記帳に書いた言葉です。
言葉はもう十分だ、行動しよう
レナード・バーンスタイン
イノベーションの現場でも、言葉はたくさん費やされていると思います。
行動に移さなければ実現にはつながっていきません。
言葉だけでなく、行動につながっているか?
常に自分に問い続けたいと思います。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。