ザッカーバーグがFacebookから社名をmetaにしたこと。そして、NFTでアート作品が高額で買われたこと。そして、GAFAに富が集中し国家以上の力を持っていること、、
これらの背景(もちろんこれだけではないが)からメタバース、WEB3、NFT、DAOといった言葉がバズワード化している割にはほとんどの人がそれを理解することや、実際に生活の中で触れたことすらないですよね?
これらのバズワードはすでに多くの人にとっては理解ができない領域に達しています。
あなたの周りにこんな人どれだけいますか?
Oculusを被ってアバターになって会議している人。
NFTでアート作品を買ったり、作品をNFT化して儲けているアーティスト。
具体的にWEB3のサービスを利用している人。
DAO組織で自律分散型の意思決定を事業化している人。
これらのバズワードが内容も本質も理解されないままワイドショーの話題にまでのぼることに違和感を感じます。
だからと言って、それらを否定するつもりはなく、過渡期としてはむしろ誤解や失敗が増えることで最終的には本質的なヒトモノカネが淘汰されるのだと思います。
社会思想の深層には経済成長が鈍化し、50年に一度起きるイノベーションによる経済上昇の波も起きそうになく、停滞した空気から新たな投資や景気回復への煽りや、GAFAに富とデジタルプラットフォームが集中することへの不安があるように思えます。過度な期待や不安が経済やビジネスに不安定な迷いを生じさせているようにも感じます。
もっと身近な例で言えばDXです。
DXを推進することで、作業の効率化、生産性向上がはかれる、、、、
分散していたワークフローを統合したり、タスクの自動化を図ることで確かに作業負荷を軽減できるでしょう。
でも、本質的な問題はそこでしょうか?IT化による生産性の向上も必要ですが、それよりも属人的な人才的への理解やマネジメントのマインドシフトを変える方が組織の持続可能性は高くなると思います。人材の管理は自動化できても、人才(人の持つ才能や能力)の活かし方はAIが教えてくれません。ダボス会議のシュワブ会長は資本主義の次は才能主義の時代だと言いました。
今までの生産性重視の社会では、言われた通り正確に業務ができる人材が重宝されましたが、ビジネスに創造性を求められる才能の時代においては、非効率的であったアート思考や「自分軸」をもった人才をもっと活かしていくことが大切だと思い生ます。
多くのことがテクノロジーの土壌の上に成り立っていて、テクノロジーへの依存や過度な期待はビジネスの本質を失わせる恐れがあると感じています。今一度、組織の中で使われていない潜在的な属人的能力を見直して、活かすことも大切だと感じています。
1966年生まれ、日本大学芸術学部 演劇学科卒業。
アート×デザイン思考講師/ トヨタ自動車から内閣府まで新規事業開発専門のフリーエージェントを経て公益代理店 一般社団法人i-baを設立。熊本大学「地方創生とSDGs」/京都芸術大学「縄文からAIまでのアート思考」非常勤講師。地域デザイン学会 参与。FreedomSunset@江ノ島主催。DJ/トランペッター。逗子アートフェスティバル2017・2020プロデューサー。
◆アート×デザイン思考入門と実践
アート思考の入門編と実践編をスキルシェアサイト「ストリートアカデミー」でZOOMによるオンライン開催をしています。
◆いつでも学べるUdemyのオンライン講座
2時間を超えるアート×デザイン思考のセミナーをオンライン学習サイトudemyに公開しました。
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