2022年5月15日定例研究会「西洋美術は彫刻抜きには語れない 教養としての彫刻の見方」レポート

2022年5月15日に開催した定例研究会「西洋美術は彫刻抜きには語れない 教養としての彫刻の見方」のレポートです。

明治大学の阪井和男先生の授業で使われているアンケートフォーマットを使用し、参加者の皆様のご感想を収集しています。今回ご紹介するのは、掲載許可のあった方から、事務局で数名選んで掲載しております。

3つの質問
1:[事実としての根拠]得られた新しい知識 ※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
2:[自己の振返り]浮かび上がってきた課題 ※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
3:自由記述欄です。ご自由にご記入ください。

  1. 未来から流れてくる時間という言葉が刺さりました。 人は過去の上に生きていて、未来はその延長にある。という思いもまだ強かったのですが、 未来から流れてくる時間という考え方は現在が変曲点であってもいいと思わせられました。
  2. 『男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ』という言葉を思い出していました。  これは自分の理解ですが、大きな目指すべきものがあれば、自ずと歩む道が見えてくるのだろうと思いました。天にある北極星が見えていれば、変えることのできない過去に引きずられないで向か会うべき方向を目指せるのだと思います。
  3. 今回、彫刻というアートについて講演していただきましたが、 ロダンとピカソが似たポジションのアーティストのように思いました。  また、アートにおいて、真似ることの必要性がイメージできたように思います。  人は無からは有を生じさせえない。  過去の蓄積を完全なものにしてから、それから離れ、次に自分の作りたいものを作る。 守破離の流れがどの分野でも必然的に表れるのだろうと思いました。
    (小坂丞治)
  1. 彫刻の歴史を学ぶことで、温故知新、破壊からの創造が行われていることを理解しました。 立体として作品を見ることができるので、より重み・重力を感じられる、視点や設置場所によって見え方が変わることも知ることができたので、彫刻作品の楽しみ方が変わったと感じています。
  2. 異素材を繋げて表現する、という表現方法・考え方はとても重要だと感じました。全く関係なさそうなものから共通点を見出して結合することにより新しいモノを創出することはイノベーション創出にもつながります。
  3. 現代彫刻もとても面白そうですね。どこかへ作品を観に行こうと思います。
    (日本電通株式会社 小片 隆久)

3. 彫刻には時間と労力が刻印されているという講師の発言にリアリティーを感じた。確かに絵画や文章や音楽による表現には、即興の良さが現れる場合もある反面、その場限りで消えていく作品も少なくない。彫刻家の苦労を思いながら表現の彫琢に心掛けることによって、作品の厚みや奥行きを増すこともできると思った。
(真里・文筆業)

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