なぜ物事は起こるのか、そしてどのように起こるのか?… 物語を書くとき、この疑問を考えてみることは素晴らしい方法です。

5月は、『Joy Luck Club(ジョイ・ラック・クラブ)』を書いた作家、エイミー・タンさんの言葉を紹介します。

映画化もされたので、見た方もいらっしゃるかもしれません。

私は高校の国語の授業でこの本を読み、感動し、それから何度も読み返したり、映画を見たりしている作品です。中国系アメリカ人のエイミー・タンさんの小説で、4人の中国人女性が苦労してアメリカに移住し、その子どもたち4人の計8人の物語です。私がこれほどまでにこの作品に心惹かれたのは、アジア系としてアメリカで育ったことから、中国系アメリカ人の4人の娘たちがどのように親を見ているのか、そして自身のルーツをどう感じているのかという観点が大きかったと思います。また、親の世代の4人のそれぞれの中国での生活、そしてアメリカ行きまでも描かれていて、ちょうど自分の母親世代のことにいろいろと思いをはせることができたからというのもありますが、何よりも詩のように美しい言葉の紡ぎ方に感動しました。

この美しい言葉の紡ぎ方、そしてパズルのように組み合わされているストーリーを作る力は、いったいどこから来ているのだろう?

そんな疑問を持っていた時、TEDで彼女のスピーチを聞くことができました。

最近、また、彼女の本を何冊か読んでいて、TEDのスピーチを思い出したので、こちらでご紹介しようと思い、今月のテーマにしました。

https://www.ted.com/talks/amy_tan_where_does_creativity_hide

この中で、彼女は、

なぜ物事は起こるのか、そしてどのように起こるのか?… 物語を書くとき、この疑問を考えてみることは素晴らしい方法です。

AMY TAN “WHERE DOES CREATIVITY HIDE?”

ある出来事がなぜ起こるのか、どうのように起こるのかという疑問を考えていくことで、物語にしているというお話が出てきます。

『ジョイ・ラック・クラブ』はそうやって書かれたんだなぁと思うと、最初はどんな出来事からスタートしたのか、それは時系列だったのだろうか、などと、彼女の頭の中でどうやって物語が組み立てられていったのかを考えてみるのでした。

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