山本寛斎さんのこの言葉はとっても好きで、新規事業開発をしているときに、「ダメ」と上層部から言われたり、どうにもこうにも物事が進まないときに、唱えることにしています。
この言葉と一緒に頭の中に浮かぶのは、
ドアが開かなければ、ノックすればいい。それでも開かないなら、窓を探せばいい。窓から入れなかったら、庭から入ればいい。庭から入れないなら、ブルドーザーで壁を壊せばいい。部屋に入る方法なんていくらでもある。
という言葉です。
誰の言葉か知らないんですが、私ができないと悩んでいた時に、母がよく言っていた言葉です。
どんなに苦しいことがあっても、必ずベターな道がある。
山本寛斎
ベストではないかもしれないけど、すべての道が閉ざされることはない。
この山本寛斎さんの言葉のように、すべての道が閉ざされていることはとてもレアで、自分がその道を見つけられていないだけ。どうやったらそれが見つかるのだろうかと、あれこれ考え、いろんな人に相談しながら、動いてみる。
動いてみると、意外と自分の思いこみだったりするのが判明して、突破口が開けたり、誰かが突破口を開いてくれたりする。
そんな経験を積み重ねていくと、「どの角度から物事を見てないだろう? ちょっと斜めから見てみよう」と考えてみる癖がつき、閉ざされていない道を見つけるのが上手になっていくように思います。
何かを作り出そうとしているときに、壁にぶつかったら、ぜひこの言葉を思い出してください。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。