失敗を乗り切ることがもっとも自信を与える。失敗は優れた学習ツールだが、最小限に抑える必要がある。

エジソンは、「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」、「私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」など、失敗をすることを是とし、やり続ければ成功するということを常に言っていた人だったそうです。

そのエジソンが作った会社にも関わらず、ジェフ・イメルトが「失敗は優れた学習ツールだが、最小限に抑える必要がある」と言っていたことに、私はとても興味を覚えました。

事業開発の仕事の95%は失敗に終わるので、失敗して当たり前。
失敗しても、新しい事業で売上を作りだす方法を考え、動き続けなければならない。

そんなふうに、GEの事業開発のメンバーは言われて育てられていたので、このジェフの考え方に共感を覚える人、違和感を覚える人、そして、私のように興味を持つ人。リアクションはさまざまで、それぞれのリアクションについてディスカッションをしたこともあります。

この時に出てきたのが、成功体験のない人は、失敗をし続けるとメンタルにつぶれてしまう、ということ。

どんな小さなことでもいいから成功体験を持っていないと、失敗、失敗、失敗、の先の成功の味がわからないので、どんどんモチベーションが下がってしまい、モチベーションが下がってしまうと、できるものもできなくなるので、より成功から遠ざかってしまうのです。

この時から、私はチームメンバーでも事業開発に入って歴の浅い人には、特に、成功が見えているプロジェクトにアサインするように考えるようになりました。

早いタイミングで小さな成功を手にした人ほど、その後の失敗から得る学びを糧に、次の成功に進んでいける。だから、「失敗は最小限に抑えないといけない」と表現したのでしょう。

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