新規事業の成功率は、上場企業で約5%程度と言われています。
95%は失敗する。
その失敗に向き合うのは怖くないですか? と聞かれると、いつもレオ・バーネットの語っていたこの言葉を思い出します。
星を手にいれようと頑張っても、
レオ・バーネット
手にいれることはできないかもしれない。
でも、ただ泥を手にするだけに終わることもないだろう。
これまで25年ほどを事業開発の仕事に費やしてきました。
ほとんどのプロジェクトは失敗し、消えてきます。
それでも、私や私のチームに何も残さないわけではなく、経験、知識、人脈、想い…… 実にさまざまなものがそこに残っています。
星(新規事業の成功)には届かなかったとしても、その道中で動いたことで、規制を変えることに成功し、それが次のプロジェクトの成功につながっていたり、出会った人と新しいプロジェクトで一緒に成功をしたり……
失敗の経験も確実に泥以外の何かを残してくれています。
たまにダイヤモンドの原石なんかにも出会います。
失敗=ゼロではない。
私はいつもそう思って仕事をしています。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。