今月は、以前勤めていたGEの時のことを思い出しながら、当時のCEOであったジェフ・イメルトの言葉をご紹介します。
ジェフ・イメルトは、企業が価格競争に陥り利益を上げることができなくなることを、コモディティ・ヘル(日用品化による地獄のような状態)と呼んでいました。
技術力の差では、競合に差別化できなくなるため、どうやって高収益な製品・サービスを生み出し続けるのか?
GEはカスタマーソリューション型を取ったのですが、(6つほどの利益モデルがあるのですが、カスタマーソリューション型はその中の1つ)、それだけでなく、イノベーションを生み出す仕組みとそれをマネジメントする方法も模索していました。
いいものを見つけたら徹底的にそれを実施するだけでなく、よりいいモデルができないか、満足いかないところはどんどん変えていくというやり方をしていました。
企業において、イノベーションは1回だけ必要なのではなく、常に必要です。それを生み出すエンジンとマネジメントする方法、これを作り、進化させていく必要があるのです。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。