積小為大

4月は、5月の定例研究会にご登壇くださる田村さんのご著書『二宮尊徳と創造経営』(田村新吾著、カナリアコミュニケーションズ)からのQuoteをご紹介しています。

第3章の「植物から経営を学ぶ」で、田村氏は「草刈りは低いところから始めるものだ」(p.106)と二宮尊徳の言葉を解説しています。

小さく始めて、大きく進むことを尊徳は「積小為大」と呼んだ。大きなことをしようと思って、不相応の援助を求めるなという教えである。

『二宮尊徳と創造経営』(p.106)

この章では、田村氏がソニー時代に上司からカセットデッキ開発を任された経緯を紹介しています。最初は1週間くらいでできることにチャレンジさせられ、次に6か月の開発を任せれ……と、小さな経験を積み上げていったことで、自信を得て、次々と発明ができるようになっていったというエピソードでした。

「小さく始めて、大きく育てる。」

私も事業を作るときに、よく先輩方から言われた言葉です。

特に、まったく新しい商品・サービスを生み出すときは、必ずモックを作り、それがターゲットに響くか検証をしています。

アート思考のプロセスの2番目のイノベーションの行為のところで、「試作しながら完成させる」と入れているのは、この小さく始めることをイメージしているからです。

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  8. 新しいアイディアには、次の3つの時期がある

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