しかし、世界に新しい創造などない。あるのはただ発見である。

3月は、ガウディの言葉を紹介しています。彼のいったことばを5週にわけています。

シューペンターが『経済発展の理論(Theorie der Wirtschaftlichen Entwicklung)』の中で、イノベーションを「新結合」として紹介していますが、ガウディも似たようなことを言っています。

しかし、世界に新しい創造などない。
あるのはただ発見である。

ガウディ

ガウディは自然の観察を丁寧にしていた人で、自然の観察の中から多くのものを見出していました。

なにか新しいものを創り出そうとゼロから考えるのではなく、「新結合」させてみる。そこから生まれてくることの方がほとんどなのです。

孫正義さんは、学生時代に毎日無理やり新結合を考えるということをしていたようです。

私も、新規事業開発のネタだしのときには、社内でやっているR&Dのネタを付箋に書き出し、それを今の社会の課題や流行のものと掛け合わせて新しいものができないか、考え付いたもののすべてにビジネスモデルを書いてみるというのを四半期に1度やっています。

頭の訓練である程度思いつくようになるなぁと長年やっていると思います。それらがすべて事業になるわけではないのですが、新しいものを創り出すには既存のものの掛け合わせから作るというのを習慣化すると、いろいろと出てくるようになるのです。

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