形にして、人前に出し、反応を見る

私は基本的に、アート作品、音楽、事業、なんでも自分が作るものは、すべて形にして人前に出すことに意味があると思っています。

人前に出さずして、社会からの評価はもらえません。
評価がなければ、成功なのか失敗なのかもわかりません。

アート思考研究会の代表幹事を務める浅井由剛さんと阪井和男先生と一緒に、アート思考の定義をした際に、私は次のように定義しました。

アート思考とは、アーティストが持つ創造性に着目し、アーティストがアートを生み出す過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉です。創造性とは、持って生まれた特別な資質ではなく、日常における習慣から生み出されるものです。そのプロセスは、図1の3つのステージに分かれており、全体を遂行にするには、図2にあげる4つのスキルセットが必要になります。

アート思考研究会 「アート思考の定義と歴史」より

誰かと共鳴を起こすことが、私たちの考える創造なので、共鳴を起こすために必要なステップ1,自分の感情の深堀だけでなく、社会とどれだけの距離があるのかをきちんととらえられているかどうかも大切にしています。

社会との距離が適切にとらえられていたとしたら、人前に出したときに、なんらかの共鳴が起きるはずです。共鳴の大きさが、ビジネスではビジネス規模になるでしょうし、アート作品では人への感動の大きさになると考えています。

失敗とは、共鳴の度合いが自分で考えていたことよりも小さかったことであり、その失敗はどこに要因があるのかを探ることが大切です。

単にいろいろと作ればいいわけではなく、つくって人前に出す。出した結果がどうだったのかをよく見る。そこから次のものにつなげていく。

そのプロセスをきちんと回し続けることができることが大事なことだと思っています。

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