私が子どもの頃に習っていたピアノの先生が、斎藤先生の教え子だったこともあり、斎藤先生のお話は子どもの頃から何度も何度も聞いて育ちました。今月は、私の演奏に大きな影響を与えてくれた斎藤秀雄先生の言葉をご紹介したいと思います。
私は直接先生から教えを受けたわけではありませんが、成人してから手にしたこの斎藤先生の講義録は何度も何度も読み直しながら、自分の演奏に活かしてきました。
斎藤先生の教えの中で、私のピアノの先生がよく言っていたのは、タイトルのこの言葉です。
まず型に入れ
斎藤秀雄
そして型から出よ
基本的なことをしっかりと身につける。
そのために、基本のレッスンをおろそかにしない。
どんなに忙しかろうが、休みがとりたいと思う日があろうが、基礎をしっかりとやる。
それができて初めて、新しいことができる。
独自性を出していくにも、基本ができていなければできないのだと先生から何度も言われましたが、演奏を続けていくにつれて、この基礎がしっかりできているかどうかがその後の成長に大きく影響するのだと痛感しています。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。