アート思考の講座や、新規事業の現場において、「今から30年先、どんな社会になっていますか? あたなの作りたい未来を描いてください」という質問をよくします。
そして、未来を描いた上で、「あなたの会社はその時にどんなプロダクト・サービスを提供していたいですか?」という質問もします。
このときに、「弊社はこんな人材はいないのでできない」とか「明るい未来を描きたいけれども、今こういう問題が起きているのを見ると、30年先にそれが変わっているわけはない」などのコメントもよく出てきます。
その時に、私はピカソのこの言葉をお伝えします。
できると思えばできる、できないと思えばできない。
パブロ・ピカソ
これは、ゆるぎない絶対的な法則である。
自分が描く未来に向かって、自分の持つ熱意を注ぎ込まなければ、そこへたどり着きません。
だから、できないと思ってしまうとできないのです。
できると思っている人は、「どうやったらできるのか?」を考え続けるので、挫折したり、遠回りしたとしても、思い描く未来の方向に向かって進んでいける。そして、達成できるのだと私は思います。
「できないのではなく、どうやったらできるようになるのか?」
これを常に問い続ける人でありたいですね。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。