世の中には、何にでもプラスとマイナスがある。しかし、よく考えると
『二宮尊徳と創造経営』p.110
お互い支え合っており、支え合うところに創造が生まれる。
「ちゅうちゅうとなげき悲しむ声聴けば鼠の地獄猫の極楽」(尊徳)
第4章では、「動物からコミュニケーションを学ぶ」というテーマで、二宮尊徳の教えを田村新吾氏は解説しています。
今日取り上げている「猫の極楽は鼠の地獄なのだ」では、田村氏は、相反するもの同士から創造が生まれる事例をあげています。「相反するものでも支え合っていると考えれば、発明、発見にもつながるし、世界平和にも生かせる」と、説いています。
2019年にビジネス・ラウンドテーブルの株主至上主義との決別が話題になり、本研究会でも、どうやったらオールステイクホルダーでイノベーションが創出できるかという議論がかなりありました。
二宮尊徳の「全楽」を再考することで、現代の解が出てくるように思います。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。