発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ

今月は、私がGE Internationalで事業開発を担当していた時に、GEの創業者で、発明王と呼ばれたトーマス・エジソンから学んだことをご紹介しています。

発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ

トーマス・エジソン

私のオフィスも自宅の書斎も、以前はキレイに片付けていたのですが、GEで金融以外すべての事業の事業開発を担当していた時に、片付ける暇がなくなり、エネルギー、ヘルスケア、バイオ、照明、エンターテイメント……所せましに、いろいろな資料が散らばっていました。

部屋を片付けなさいと上司から何か言われるかなぁと思ったこともあったのですが、彼がオフィスにやってきたときに部屋をちらっと見て、「To invent, you need a good imagination and a pile of junk.」と言ったのです。

確かに、いろいろなものが散らばっているオフィスの中で、ふとこれとこれって組み合わせたらすごいものができるなぁと思いつくこともよくありました。フィージビリティスタディまで試してみてもダメだった時に、それをそのまま放置して、次のプロジェクトに進んでみると、「あぁ!!!これ、こうすればあのフィージビリティスタディがうまくいくかも!」とひらめくことも。他の人から見たらがらくたかもしれませんが、自分の頭の中をきちんと通っていったものは、がらくたのままも多いけれど、他に活かされることもあるなぁと思ったのでした。

だから部屋を片付けない……という言い訳にはならないんですが(笑)

私には、5歳の子どもがいます。彼女が一見私たちにはガラクタに見えるようなモノをたくさんたくさん作ります。でも、エジソンの「発明のためには、優れた想像力とがらくたの山が必要だ」という言葉を思い出しながら、彼女の想像力・創造力の芽をつぶさないように、そっとしておいています。

アート思考を育てるのは、このようなごちゃごちゃもオッケーとする環境も大切ではないかなぁと思っています。

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