【第三の思考】

これはハーバード大学の研究室が作成した動画です。

「白いユニフォームのチームが、何回パスをするか数えてください」という問題ですが、下を読む前に是非、一度やってみてください。その方が間違いなく理解が深まります。

どうでしたか?

あなたにゴリラは見えましたか?

白いユニフォームのパスの回数を正確に言い当て、さらにゴリラが見えた人は私のアート思考セミナー受講生でもそう多くはありません。ちなみに、両方正解した人の職業を聞いたら保母さんでした。一人の子供を見つつ、その周辺の子供にも目を配る職業的な習慣から広い視野を持っていたといえます。

私が初めてこの動画見た時、ある有名な講師のセミナーでしたが、
私にはゴリラがはっきりわかりました。むしろ、ゴリラしか見えませんでした。
でも、パスの数は数えていませんでした。

なぜかといえば、眠かったからです。そして、なんでパスの数なんかこの眠いのに数えなきゃいけないのか、、そう思ってボーと見ていたら「なぜゴリラが!!」の方が衝撃でした。

わかりますか?

多くの人は「やらなければいけない」事を優先します。これが「数を数える」というタスクです。そこに縛られると、もっと大きな変化や違和感を見落としてしまうのです。

つまり、正解にしばられて、新しい世界を見落としてしまうということです。その時、私は課題を無視して、つまり逸脱した視点から見ていたことでゴリラが見えていたということです。

創造性に大切なのは、まず二項対立的な思考から外れることだと思います。
「できる or できない」、「わかる or わからない」「正解or不正解」、「正義or悪」
一度、この二項対立から離れなければ新しい答えには辿り着けないのです。その例として、私がインドで拉致されたことを書きました。

https://artthinkingjapan.org/blog/2217/

払うか?払わないか?ある妄想が私の命を救ったのです。

命の選択を迫られた時に、払わないし、逃げもしない、しかもお互いwin winになる第三の正解を生み出す力が創造性ともいえます。取捨選択は世の中の多くの事柄を判断するときに避けては通れない事であるのは事実です。

でも、選択肢にないものを生み出す。これがイノベーションなのです。

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柴田”shiba”雄一郎 Edit profile

1966年生まれ、日本大学芸術学部 演劇学科卒業。
アート×デザイン思考講師/ トヨタ自動車から内閣府まで新規事業開発専門のフリーエージェントを経て公益代理店 一般社団法人i-baを設立。熊本大学「地方創生とSDGs」/京都芸術大学「縄文からAIまでのアート思考」非常勤講師。地域デザイン学会 参与。FreedomSunset@江ノ島主催。DJ/トランペッター。逗子アートフェスティバル2017・2020プロデューサー。www.street-academy.com/steachers/95580

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