それでも、「インスピレーション」は、私の横に座って、努力してくれています。

私のコンサートにお越しくださったお客様から、「今回のコンサートもとっても斬新だったけれど、インスピレーションはどこからわいてくるの?」とよく聞かれます。

「毎日、自分が作り続けたい、歌い続けたいと思いながら、きちんと生活をしていると、空から突然降ってくるんです。私はそれが降ってくるまで、降ってくる日を信じて待ち続けて、降ってきたときに、ちゃんとそれをキャッチできるように、心を研ぎ澄ましているだけなんです」と、私は毎回答えています。

必ず降ってくると私が自分を信じられるのは、「きちんと生活をしている」っていうところに集約されているのですが、いろいろなところにアンテナを張って、面白いといろんなことに興味を持ってみたり、ふれたり、読んだり、経験したりしながら、日々の音楽と向き合い、練習を怠らない。ただそれだけなのですが、自分の興味の振れ幅が大きい時は、インスピレーションが降っているのに、それをキャッチできなかったりするので、キャッチできるように網を張っておくという作業も大切。具体的に何をしているかというと、繰り返し自分の前に出てくるキーワードや感覚のようなものがないか、それをノートに書き留めているのです。

エリザベス・ギルバート著『BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。』に、今日の言葉が出てくるのですが、私にはすごくしっくりきました。

「インスピレーション」は、ここではない別の世界からやってくるので、言葉もまるっきり違い、理解しあえないときがあります。それでも、「インスピレーション」は私の横に座って、努力してくれています。

BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。』 p.248

いつも何かを作り出そうと、自分の横にいてくれる「インスピレーション」。

それを信じることの大切さ。

そのためにちゃんと日々努力していることも大事なのだと、エリザベス・ギルバートの話からも分かります。

インスピレーションが来てくれるために、あなたはどんな毎日を過ごしていますか?

関連記事

  1. あなたは、毎日着るものを選ぶようにあなたの思考も選択すべきです。

  2. 緻密すぎるほど緻密に作って初めて『表現』までいくことができる

  3. 空想とは創造の始まりである。自分が望むものを空想し、次にそれを望み、そ…

  4. 美しいといえない人になんて 今まで会ったことないよ。

  5. イノベーションをより適切に管理することが、「コモディティ化による地獄」…

  6. 旅路に果てがあるのはいい。しかし結局、大切なのは、旅そのものなのだ。

  7. 共感を深く理解するために、私自身が物語にならなければいけないのです

  8. 言葉はもう十分だ、行動しよう

2024年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

入会案内

ご入会手続きはこちらから

献本について

献本をご希望の方はこちらへ

Archive

アート思考関連記事のツイート