緻密すぎるほど緻密に作って初めて『表現』までいくことができる

新しい曲を練習するとき、譜読みの時から、「この曲はどんな風に演奏するのか?」を1小節ごとに考えながら読み、そして練習をするようになったのは、小学校高学年の時。

先生に「なんとなく曲を弾かないで!」と怒られたのがきっかけでした。

緻密に曲を作り上げていくことに、どんどん磨きがかけられるようになっていったのは、コンサートに出始めた14歳の頃からです。

以前お話したパイプオルガンの先生から学んだことも大きかったですし、なによりも、自分がきちんと理解し、作りこんでいったところと、なんとなく演奏しているところに対して、お客様の反応の違いが見えたのです。

さて、同じことがビジネスにもいえると思います。

私が新規事業を立ち上げる際に、非常に意識しているポイントが、作りこむところと作りこまないところを明確にわけるということです。なぜこの事業を作るのか、どんな人たちが使うのか。その点に関しては、緻密に作りこんでいきます。自分たちがなぜやるのかが明確になっていなければ、次々と出会うハードルを乗り越えてはいけないし、誰が使うのかがちゃんとわかっていないと、立ち上げたはいいけれど、誰にも当たらず売上を作ることができないからです。

しかし、それ以外のところ、例えば、ビジネスモデルはシンプルなもので、誰にでもわかりやすいものにすることを意識していて、無理に作りこみすぎないようにしています。理由は、理解しにくいビジネスモデルのものは、なかなか買ってもらえないからです。

徹底的に緻密に作り上げるところ、それ以外のところ。メリハリも大事だと思います。

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