今月は、物理出身者がなぜか多いアート思考研究会で、よく話題となるアインシュタインからの学びです。代表幹事4人のうちの2人は物理出身。阪井先生は理論物理の領域で博士号を取得され、私も実は大学3年生までは、物理学部に在籍していました。
アインシュタインは、1921年に、光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明によって、ノーベル物理学賞を受賞した人で、科学の領域で、彼の功績は際立っています。また、優れたバイオリニストでもありました。
そんなアインシュタインの言葉で、私が事業開発をする中で大切にしているのは、この名言です。
自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。
アルベルト・アインシュタイン
自分の目できちんと見ること。そして、自分の心で感じること。
この2つを押さえないと、いいモノを作りだすことはできないです。
新規事業の現場で、机上だけで議論していても何も作り出すことはできないので、いつもフィールドへ出ていくようにしています。自分の目でみて、「おぉぉぉぉ、これは!?」と感じるもの。そこから、創造性が芽吹いていくのだと思います。
コロナ禍において、出かけていってきちんと見るということは難しくなっていますが、日常の生活シーンの中から似ている部分はないか、それを自分で見つけて、体験して、感じたことをストックしていくと、芽吹く瞬間というのに出会えると思います。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。