読者は、結局、あなたと一緒に世界を作っているのだ。

今年もあと10日ほど。

2021年のふりかえりを幼稚園生の娘としました。

テーマを10個ほど用意しておき、同じ質問を娘と私の2人がそれぞれ答えて、2021年を振り返るというものです。

例えば、2021年を絵で表現するというテーマで次の5つの質問に対して、それぞれ絵を描いていきます。

  • 2021年で、私がもっともハッピーだった瞬間の顔
  • 2021年で、私が怒っていた時の顔
  • 2021年で、私が悲しかった時の顔
  • 2021年で、私がばかなことをした時の顔
  • 2021年で、私がスーパーヒーローになったときの顔

そして、絵を描き上げた後に、絵を見せ合って、その時の話をするのです。

娘は、ピクニックしながら、お茶を飲みながら、まったりするのが好きなので、今回の2021年のふりかえりも、部屋の中にレジャーシートをしいて、おうちピクニックをしながらやりました。

「2021年の私が、私を好きだと思うところ」というテーマのときに、娘がこんなことを言いだしたのです。

「本が好きでたくさん読んでいろんな世界を心の中に持っていること」

私も本が大好きで大量に読むからでしょうか。娘も絵本が大好きで、毎日数冊必ず読み聞かせをしてほしいと寝る前に持ってきますし、それ以外の時間でも、自分で絵本を読んだり眺めたりしています。今年は週2-3回の図書館通いもやり、司書さんおススメの本など、自分ではなかなか選ばない本もどんどん読んでいくようになりました。

娘がぼーっとしているように見える時は声をかけずにそっとしているのですが、心の中の彼女の世界に浸ってるんだなぁと、この発言から感じました。

また、ル=グウィンの次の言葉を思い出しました。

読者は、結局、あなたと一緒に世界を作っているのだ。

材料は与えても、その世界を自分の頭の中で作るのは読者なのだから。

アーシュラ・K・ル=グウィン

作家は、材料を与えてくれる。そして、読者は自分の頭の中でその世界を作っていく。

本というのは、作家とそして読者の創造性で成り立っているのだなぁと思いました。

自分の心の中にいろいろな世界を持っているって、素敵ですね。

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