【アート思考をふりかえる】

気がつくと、アート×デザイン思考の講座をはじめてもうすぐ3年になります。

2018年、京都芸術大学で「AIから縄文までの芸術進化論」の講義を始めた当時、巷では山口周著「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」のベストセラーで「アート思考」が注目を浴びはじめました。

この本が日本の人事部「HRアワード2018」の最優秀賞を受賞したことで「アート思考」がビジネスパーソンに広がっていきました。その後数冊、アート思考の本が出版されますが、私は研究者というよりはアート思考の実践者として、それらの本に書かれたいることを実践していた自分に気が付き、それまで以上にビジネスのフレームワークとしてのアート思考を意識したビジネスセミナーを2019年の3月ストリートアカデミーというスキルシェアサイトではじめました。それから3年で延1500人に受講していただきました。その他、株式会社グッドパッチやロレアル化粧品、HR系企業のセミナーや大学、高校などで約500人、オンラインのオンデマンド型セミナーUdemyでは2300人の方に受講していただきました。

3年前はまさか講師業で食べていくとは思っていなかったので自分にしてみれば、まさに新規事業でした。それまでは企業の新規事業を企画からプロデュースまで行ってきたので話すだけでお金がもらえるのは新鮮な事でした。

この3年で受講生がとてもユニークな事業をはじめたり、受講生同士がつながってアート活動が広がったり、アート思考から新規事業や新しい人生を歩む人が生まれてきたことを本当に嬉ししく思います。

アート思考はその基本的な考え方に「問い」があります。自分の目で見て、心で感じた内発的な「問い」から発想して、それぞれの人が持つ未来をより良くする為の創造力を活性化させる思考法がアート思考だと思っています。
アート思考は自分自身の内発的な動機から全てが始まります。これをビジネスに実装するためには単に個人がアート思考であっても意味がなくて、その人才を活かす組織のあり方が問われてきます。そこから、アート思考人才を活かす組織論まで発展しました。

実際、企業にアート思考を持ち込むみイノベーションや新規事業を生み出す事は簡単ではありません。
アート思考のカリスマ創業者ジョブズやベゾスといった人は絵画鑑賞をいくらやっても生まれてきません。現実的には創造的な組織を生み出す環境の整備が大前提になってきます。心理的安全性やエンゲージメントの高いチームが基礎になり、個人個人がアート思考やデザイン思考、そしてロジカル思考を使いこなす必要がります。

同時にテクノロジーはどんどん進みDXの導入も企業の急務の様に言われていますが、DXが経済を発展させるのではなくて、人才を活かすことの方が遥かに企業の持続可能性高くなると私は思います。テクノロジーに頼って解決する問題より、人の信頼関係や創造力の方がはるかに課題解決の力があります。DXはあくまでツールでしかありません。それを活かす人才がより求められるべきだと思います。

そんなわけでこのブログもいつ終わるかわかりませんが、創造的な衰退社会の幸福について、続けられるだけ書いていこうと思います。

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