この言葉に異議を唱えるアーティストはあまりいないのではないかと思います。
私は音楽の方ですが、完成と言える演奏など今までに一つとしてなく、テレビで流れた曲も、コンサートで演奏したものを録音して販売したCDも、どれも「作品」にはなってはいるのですが、完成したとは思えません。
CDをリリースした直後に、先生にあそこがイヤだ、ここがイヤだ、という話をしていたら、「そういう気持ちがなくなったときに、アーティストとして終わりが来るから、そのイヤだって気持ちをばねにして練習しつづけてね」と言われたことがありました。
画家の幼馴染と話をしても、同じようなことを言っているので、アーティストは皆、同じような思いを抱えながら生きているのでしょう。
戦略・事業開発コンサルタント、声楽家、アート思考研究会代表幹事
イリノイ大学在学中に、世界初のウェブブラウザ―であるNCSA Mosaicプロジェクトに参加後、世界初の音楽ダウンロードサービスやインターネット映画広告サービス等の数多くの新規事業を立ち上げ、インターネット・エンジニアのキャリアを重ねる。ボストン・コンサルティング・グループの戦略コンサルタント、GE Internationalの戦略・事業開発本部長、日本IBMの事業開発部長を歴任。2012年に独立し、戦略・事業開発コンサルティングを行う会社Leonessaを設立。明治大学サービス創新研究所客員研究員。声楽家としても活躍し、TV朝日「題名のない音楽会」では「奇跡のハイヴォイス」と評される。国際芸術連盟専門家会員。
子どもの不登校をきっかけに、大学で心理学を学び、認定心理士、不登校支援カウンセラー、上級心理カウンセラー、Therapeutic Art Life Coachなどを取得、心のレジリエンスとアート思考の融合を模索中。
著書
- 『ミリオネーゼの仕事術【入門】』
- 『自由に働くための仕事のルール』
- 『自由に働くための出世のルール』
- 『考えながら走る』など多数。