「自分だけの答えを見つける「アート思考」体験講座」の体験記(5)

早稲田大学日本橋キャンパス WASEDA NEOで開催されている『13歳からのアート思考』の著者、末永幸歩さんが講師をつとめる、「自分だけの答えを見つける「アート思考」体験講座」に参加しています。。

全6回のコースで、2020年9月10日からスタートしたものを、6回に渡り、体験記としてレポートしています。今回は5回目です。

講座の概要

自分なりの視点で物事を捉えて、自分だけの答えをつくりだす「アート思考」を、作品鑑賞を通して身につける体験型講座

WASADA NEOウェブサイトより

アート思考とは何か。

アート思考について学びを深めるために、ミニワークやグループディスカッションを通じてインタラクティブに学ぶ講座です。

セミナーの流れ

今回もアプトプット鑑賞&感想シェアから始まり、お題のピカソの絵に対して「何を感じたか?&その根拠は何か?」をチャットで意見をお互いにシェアするところから始まりました。

参考:アウトプット鑑賞作品:バイオリンとギター by ピカソ
Public Domain US
https://www.wikiart.org/en/pablo-picasso/guitar-and-violin

次に末永さんから「前回の宿題の絵は、どの感覚器を使って描いたか?」という問いが出され、ピカソの言葉「①肉体的な目が見るように心の目にはうつらない」「②緑のオウムは緑のサラダそして緑のオウムなので。それをただのオウムにする人はリアリティを弱める」について、美術史をベースとした解説が始まりました。

まず①の言葉を深堀し、「①は視覚だけの客観的”見えてる”ものだけでなく、もっと多角的な知覚・経験を通して、ピカソは見たのではないか?」という解説を受けた後、もう一度全員で鑑賞しなおしました。

そこで「視覚で客観的に見る」から「心の目で主観的に捉える」に切替えた視点での感想を再度シェアしました。

個人的には「ピカソの絵が一見このバラバラに描かれているように視覚的に見えても、ピカソの頭の中では1つの構成(心の目とは様々な知覚/経験の再構成との解説より)として整理されている表現なのでは?」と感じることができました。

その後、②「緑のオウムは緑のサラダそして緑のオウムなので。

それをただのオウムにする人はリアリティを弱める」という発言に対しての解説が続き、「環境:客観的な世界が存在する、環世界:その人の色メガネを通して世界が構築される。つまり”科学というものすら、色メガネなのではないか?”」という問いが末永さんから出されました。

この根拠として美術史の解説が入り、「そもそも、美術史上、視覚で見たままを写生するということはほとんどなかった。ルネサンス時のレオナルド・ダ・ヴィンチが目に映る世界を徹底的に描くまでは。」と続き「視覚で客観的に捉えたものを描くのは、ルネサンス期に生み出された1つのものの見方でしかない」と、美術史の時間軸を使って説明しながら、”描き方の主流は時によって異なること”を教えてくれました。

この説明を聞き、個人的にピカソはデッサンのような視覚で見た写実的な描き方を越えて、その真逆を試していたのでは?と考えるようになりました。

この後はグループに分かれて「視覚以外の感覚器官を使ってものごとを捉えたエピソード」のディスカッションに入りました。

私のグループでは私を除く3人が香り、臭覚についてのエピソードを話し(実家/天気/海外の空港の臭い)、私はソムリエ(味覚→視覚→言語化)の例を話しました。

グループディスカッションの内容を全員でシェアした後、最終会となる次回の宿題「心の目を通して捉えた絵」の提出が伝えられました。

講座の感想 視点の切り替え体験を得られる工夫がクラス構成に見られる

新しい視点≒新しいメガネを得るために、写実的に描かれた絵が良いという価値観はいつの時代も主流だったわけではないという美術史の知識を背景を元にした、ただのアウトプット鑑賞を越えた”視点の切り替え体験”を得られるように工夫してクラスを構成しているように感じました。

これには美術史を学んだことがない人でも、価値観の切替わり≒視点の切替わりという流れで、入りやすかったと思います。

また末永さんは、私が例に上げたソムリエのような感覚変換による知覚トレーニングに興味があるらしく「五感(≒知覚)で捉えたInputを日常生活や仕事に活かせる場面のディスカッション」の来週予定しているとのことでした。

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