2020年9月24日、AHA Gallery Project が主催するZoomセミナー「ビジネスに役立つ!アート思考ワンポイントセミナー」を受講しました。
HA Gallery Project は「自分にとって特別な美術の発見と、若手美術作家による世界に一つだけの作品をつなげる」ことを目指して活動されている団体です。
AHA =はArt Heart Artist の略称で、Art 【アートを身近に】、Heart 【心に響くつながりを】、Artist 【若手美術作家の輝きへ】を意味しているそうです。
運営メンバーに中小企業診断士の先輩がいたためこの活動を知り、今回のセミナーで講師をされるのが中小企業診断士仲間であったことから受講を決めました。
講座の概要
ここ最近ビジネス界でアート思考という新しい思考が注目されております。一方でアート思考の定義やノウハウについては統一されていません。そのため、多くのビジネスパーソンにとってなかなか理解が進まないという声やどのように使えばいいかわからないという声をよく耳にします。そこで、中小企業診断士がアート思考について、なぜビジネス界で注目されるのか他の思考法との違いは何かなどを説明します。
本セミナー告知サイトより
内容的には初心者向けだったと思います。
ビジネスパーソン向けに、最近話題に上がることが多くなったアート思考について概略を説明し、ビジネスの現場で活用するヒントを提供するような内容でした。
セミナーの流れ
はじめに「最近注目されているアート思考とはなにか?」ということで、アート思考についての説明がありました。
さらに近年、ビジネス界でアート思考が注目されるようになったのか、その背景を解説されました。
その後、ビジネスでアート思考が使える場面の解説とアート思考を鍛えるためのワンポイントミニワークと続きました。
講座の感想「アート思考と内発性」
講師の増渕さんは、以前から存じ上げている中小企業診断士仲間です。
増渕さんは、「ロジカルシンキングやデザイン思考の人」というのが私の中での印象でした。
そんな方がアート思考のセミナーをするのはなぜだろう、と思ったことも今回のセミナーに参加した理由の一つです。
どうしてアート思考に関心を持ち、勉強を始めたのかに興味がありました。
アート思考とは何か、の解説でロジカルシンキングやデザイン思考との比較によって位置付けていこうとしていたのは、私としてはわかりやすかったです。
現在の時点でアート思考を明確に定義するのは難しいと思っていますが、ロジカルシンキングやデザイン思考が自分の外の世界から影響を受けて思考していくものだとすると、アート思考は、自分の内側から発すること、内発性を重視するものだというのは、間違いのないところだと思います。
自分の内側から湧き出る想いを他人に伝わるように、絵画や音楽、言葉にと具体化していく思考のプロセスがアート思考ではないかと私は思っていますが、増渕さんの解説も同じような内容であり、かつ私がうまく説明でていないことを、対比によって伝わるように形にされていたと思います。
ロジカルシンキングはとても大切ですが、ある意味数学的なプロセスであり、課題設定が同じだと、答えも同じものにたどり着くはずだ、となります。
それではまったく「差別化」ができません。
実は、差別化の源泉は個人の想いにあるように思えます。
だからこそ自分の想いを大切にするアート思考に注目が集まり始めたのだと考えています。
AHAのHP https://aha-gallery-project.com/
今回のセミナーのサイト
中小企業診断士
三美印刷株式会社 経理部長
インタビューライター
明治大学大学院博士前期課程·経営学研究科経営学専攻·マネジメントコース在学中
昭和40年生。水戸第一高等学校を卒業後、代々木ゼミナールに3年ほど通い、明治大学政治経済学部経済学科へ入学。
同校を卒業後、準大手ゼネコン(総合建設会社)に入社、数年後、系列の観光ホテルに出向し、旅行代理店への営業を担当する。親会社の会社更生法適用申請に伴い、退職。その後、旅行案内業、家庭教師派遣業などを経て、2008年に現在の会社に入社。
2013年、中小企業診断士資格を取得。勤務先の業務の傍ら、中小企業の経営支援やNPO法人を支援することで地域活性化を目指す活動も行っている。
企業の新規事業支援をしていく中で、アートとビジネスの関係に興味を持ち、アート思考の研究を始めたところである。
経営の知識を活かし、経営者インタビュー及び記事の執筆も行っている。主な寄稿先は『企業診断』『道経塾』『現代ビジネス』『Forbes Japan』など。