VUCAのご時世なので無責任な未来妄想に花を咲かせてみるのもたまにはいいでしょう。
20年後の世界がどうなるか?
例えば20年前に未来の人たちは電話機で電車に乗る様になる。。なんて言われたら頭がどうかしていると思われたでしょう。ところが今は切符を買って乗車する人の方が少なくなり、時計やスマホで電車に乗るのが当たり前になっています。それくらい生活が変わっています。
未来を見る時、今ある物事の延長線に未来があるという考え方に基づく未来予想が容易な様に思えますが、テクノロジーの進歩は上記の電話の話の様に直線的な変化ではなく、ワープが起きる様に何か別の物が結びついて今までにない新しい生活や価値が突然生まれてきます。未来が読めないからといって未来を放棄するわけにはいきません。
未来を妄想する為に、まずは今起きている事を見てみましょう。きっとそこにヒントはあります。偏見や既成概念をなくして好奇心をもって足元に目を向けてみましょう。
例えば生活の多くをゲームやSNSに費やしている子ども達です。この子たちの20年後、彼らの行動領域はさらにデジタル空間に拡張されていくのは容易に想像がつきます。インフラが寸断しない限りオンラインの生活はさらに拡大して行くでしょう。「うちの子はゲームやSNSばっかり、、、」と否定的に思うのは、僕らが子どもの頃プラモデルやラジコンにハマっている時、竹馬とか作ればいいのに、、、と言っているのと同じことです。彼らはゲームの中でデジタルなUX・UIに触れ、リアル世界にはない次世代のライフスタイルやコミュニケーションを学んでいます。この時、彼らはデジタルデバイスとの関係性、操作性、そしてコミュニケーションなどリアルワールドにない新しいツールとルールに馴染んでいくわけです。ここで身に付くリテラシーは学校では教えてくれませんが、今後必須なスキルになっていくのは間違いないでしょう。勉強することやスポーツする事に親は何も言いませんが、ゲームやSNSをしていると遊んでいるといいます。実は、これからはそっちの方が学校では教えてくれない必要なスキルであることは間違いありません。学校ではいまだに竹馬の作り方を教えている様なものです。
数年後にはマウスもキーボードも無くなってデバイスと人との関係も変わるはずです。そこまでの流れを彼らは体感し、新しいテクノロジーとの関係を築き始めていて、そこに経済が移行している訳ですから、それを遊び=無駄な時間と考えるのはどうなんでしょう?
自分自身で言えば、投稿はしないもののTikTokは毎日30分くらいは眺めて、オンラインゲームの「荒野行動」は2日一度はやっています。単純に楽しいのもありますが、そこでの流行やコミュニケーションのあり方を見ていることが、たぶん未来へのヒントにつながってきます。好奇心を持てばその先が見えてくる様な気がします。
1966年生まれ、日本大学芸術学部 演劇学科卒業。
アート×デザイン思考講師/ トヨタ自動車から内閣府まで新規事業開発専門のフリーエージェントを経て公益代理店 一般社団法人i-baを設立。熊本大学「地方創生とSDGs」/京都芸術大学「縄文からAIまでのアート思考」非常勤講師。地域デザイン学会 参与。FreedomSunset@江ノ島主催。DJ/トランペッター。逗子アートフェスティバル2017・2020プロデューサー。
◆アート×デザイン思考入門と実践
アート思考の入門編と実践編をスキルシェアサイト「ストリートアカデミー」でZOOMによるオンライン開催をしています。
◆いつでも学べるUdemyのオンライン講座
2時間を超えるアート×デザイン思考のセミナーをオンライン学習サイトudemyに公開しました。
◆シバのツイッターはこちら(お気軽にフォローしてください)