2021年8月21日定例研究会「仏道で感じる創造性」レポート

2021年8月21日に開催した定例研究会「仏道で感じる創造性」の開催レポートです。

今回から、明治大学の阪井和男先生の授業で使われているアンケートフォーマットを使用し、参加者の皆様のご感想を収集しています。今回ご紹介するのは、掲載許可のあった方から、事務局で数名選んで掲載しております。

3つの質問
1: [事実としての根拠]得られた新しい知識 ※今回知ったことをまとめます。聞いた言葉を使って「根拠」を明示してください。
2:[自己の振返り]浮かび上がってきた課題 ※自分ごととして「振返り」ます。浮かび上がってきた自分の課題を書いてください。
3:自由記述欄です。ご自由にご記入ください。

  1. 仏道にはゼロイチはない。関係性の世界で転換点に創造性がある。 仏教における創造性は「願い」と「実践」これはまさにイノベーションの概念にとても近いと感じました。
  2. 仏教の修行は「道」を追求する事で、そこに源(本質)が見えてくる。本質を見極めるための視座を大切にしたいと思いました。
  3. 大阿闍梨の塩沼さんが「自分の人生を芸術的に歩んでいきたい」といっていた芸術的の意味が理解できました。創造性と多様性、西洋文明に追従する形で発展してきた日本ですが、日本人として持っている感性にもっと目を向ける必要があると感じました (shiba)
  1. 日本の宗派の多さは、創造した世界観の証明だということ。経典と解釈の教えの表現が違うから多くなった。けれど、根本は同じで、生きている者への幸せに生きるためのお釈迦さまがといた教えの継承である。
  2. 表現は違うけれど真意は同じだということを聞き、実家と現在の家の宗教が違うので、読むお経が違っていて、何が違うの?と思っていたので、腹落ちしました。 仕事では、新しい事(社内でイノベーション)をしてみたいと思っていたので、転換点にこそ、創造性があると教えていただいたので、何かちょっとしたことでもいいから換えて実践してみます。
  3. 素晴らしい研究会をオンラインで配信してくださり、ありがとうございます。 (知恵)

  1. 日本における 「和」とは、バランスよくい続ける努力をする(できる)こと  日本では、聖徳太子の^「和を以て貴しとなす」と言うことが重んじられるような考えがあるが、実際には、同調圧力があり、異質なものは排除される。そのため、「和」をなすためには、自身が周りと協調し、バランスをとる努力をしているのが現状だと考えるから。
  2. 自身の悟り、解脱といったものの必要性と、もしかしたらそれだけでは完成しない、社会、世の中の「幸せ」をどのように実現していくか。  力ではないかもしれない。しかし、良い目的で使うお金は効果的だと思う。(ビル・ゲイツの財団など)それを自発的なものとして期待できないのならば、富の再配分や社会的共通資本の整備など、「政治」が関与しても良いと思う。しかし、その前提として、その「政治」が公平によき方向に向かっていく力になることが必要。
  3. 今日も大変刺激的で、いろいろと考えさせられるテーマでした。 アートと直接関係ないような質問でしたけれど、宗教におけるアートは、ピュグマリオンのようなものもあるように思いますが、 基本的に人々(大衆)に、現実的な実世界では体験したり、見たり聞いたりすることのできない「素晴らしい世界」を見せること、悪いことをすると恐ろしいものが懲らしめるということをクリアにイメージするためのもの。というように考えています。  その中で、単なる写実的なものだけでなく、作者の意図を伝えたいという想いが形になったものこそ芸術といえるのかな、と思います。(写真ができる前)  ので、今回の仏教が求める「解脱」「涅槃」「アラカン」を、個人のものだけにしないために、ものを作り人に示すことは、すべて芸術に繋がると考えています。
    (小坂丞治 東京都)

  1. 仏道の歴史において大乗仏教が起こったように、伝統的なことや支持者がいることでも、そこに疑問を感じ、「自分自身がどう思うか・自分ならどうするか」を体現していくことにアート思考との共通性を感じました。
  2. 制限のあるなかで、ものごとの本質を理解したうえ「本当にそれでよいのか」と疑問をもつこと。またその疑問へ対する周囲からの解答に納得できなければ、「自分ならどうするか」を考え抜き実践していくことが自らの課題だと感じました。
  3. 貴重なお話をありがとうございました。 仏道だと、また違う世界観を持った禅宗の方のお話も伺ってみたいところです。 (小片 隆久(日本電通株式会社))

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