私たちの最大の弱点は諦めることにある

今月は、私がGE Internationalで事業開発を担当していた時に、GEの創業者で、発明王と呼ばれたトーマス・エジソンから学んだことをご紹介しています。

私たちの最大の弱点は諦めることにある。

成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。

トーマス・エジソン

GEに入社してから、何度も何度も聞いたのが、エジソンが発熱電球の実用化にあたり、点灯時間を長くすることにとても苦労し、世界中の素材を試したという話です。

スワンが発明した白熱電球のフィラメントは、紙を炭化させたものを使っていて、発行時間が1分も持たないという問題がありました。エジソンは、世界中から手に入れた数千種類の素材を試してみましたが、どれも数十時間で切れてしまいます。あるとき、中国の扇子の竹を使ってみたところ、他の素材よりも長く持ったことから、今度はフィラメントの素材に適した竹を探し出す調査員を世界各地に送り出します。そして、探検家のウィリアム・ムーアが、石清水八幡宮のある男山の竹を入手し、この竹から作られたフィラメントが約1000時間光り続けたのでした。エジソンは、フィラメントをセルロースに替える10年ほどの間、京都八幡の竹を使い続けました。


この辺りのお話を詳しく知りたい方は、日経新聞に「エジソンと京都をつなぐ竹の縁、発明王ゆかりの品」という記事や、朝日新聞に、「エジソン電球が照らす日米の絆 長時間点灯支えた竹の街」という記事がありますので、ぜひそちらをご覧ください。

turned on clear glass light bulb
Photo by Christian Dubovan on Unsplash

このフィラメントの話は、事業開発の現場で本当によく出されました。

「うまくいかないから、このプロジェクトはダメだと思う」というと、必ず、この竹の話と共に、「数千通り考え、やってみたのか?」と聞かれました。

諦めるのは簡単です。

諦める前に、もう一度、考えてやってみる。粘り強さが、世紀のブレークスルーにつながるのだと思います。

ところで、事業開発の現場で諦めるものはなかったのか?とよく聞かれます。諦めるものはあります。

例えば、今年どうしても法改正までできなかったので、建築許可は下りないというような法律がからんだりするケースです。そういうものは、「Pending box(保留ボックス)」に入れて、時期が来るのを待つのです。

また、フィージビリティスタディを繰り返した結果、このままでは事業化は難しいというものも出てきます。その場合は、諦めます。でも、「これは絶対に無理だ」というラインまで試しに試した結果、これはダメ、でもここから学んだこれは次のビジネスとして活かす、というやり方をしているので、全部諦めたかというと、そこから得たものを次に生かしているので、諦めていないとなるのです。

粘り強さ、しつこさ、打たれ強さ。

GEの事業開発で学んだことは、泥臭いことでした。

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